エクセル(Excel)を効果的に活用するためには、業務に即したマニュアルが欠かせません。ですが、エクセル操作そのものに不安を感じている、そもそも使い方がよくわからないと、マニュアル作成に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、そんな「エクセルマニュアル作成」の具体的な作成手順、作成ツール、テンプレートなどを網羅的に解説します。わかりやすいマニュアル作成のコツを知り、業務効率化を加速させましょう。標準化されたマニュアルを導入することで、教育コストの削減やミスの防止、そして誰でもすぐに業務を遂行できる体制を構築できる方法を伝授します。

目次
  1. エクセルでマニュアルを作成するメリットとは?
    1. 汎用性が高く、誰でも扱いやすい
    2. エクセルは情報を表形式で整理できる
    3. フィルター・並べ替え機能で柔軟に検索できる
    4. 作業ステータスの管理も一元化できる
    5. テンプレート化して使い回せる
    6. エクセルファイルはチーム全体で共有しやすい
    7. エクセル関数やマクロで業務の一部自動化も可能
  2. エクセルでマニュアルを作成するデメリット
    1. 情報量が増えると視認性が下がる
    2. 文書構成が単調になりがち
    3. スマートフォンでの閲覧には不向き
  3. エクセルマニュアル作成の基本ステップ
    1. エクセルマニュアル作成ステップ1:目的を明確に
    2. エクセルマニュアル作成ステップ2:使用対象者のレベルを把握
    3. エクセルマニュアル作成ステップ3:必要な情報の洗い出し
    4. エクセルマニュアル作成ステップ4:構成案の作成
    5. エクセルマニュアル作成ステップ5:作成ツール選定
  4. エクセルでマニュアルを作成する手順
    1. エクセルマニュアル作成手順①:目次を作成する
    2. エクセルマニュアル作成手順②:マニュアルの内容を入力する
    3. エクセルマニュアル作成手順③:操作画像を挿入する(必要に応じて)
    4. エクセルマニュアル作成手順④:書式を整える
    5. エクセルマニュアル作成手順⑤:ファイル名と保存先を整理
  5. わかりやすいエクセルマニュアル作成のコツ
    1. 大項目(章)ごとにシートを分ける
    2. 図解やスクリーンショットを活用する
    3. 操作手順を明確にする
    4. 専門用語は簡略化する
    5. 定期的に更新する
  6. エクセルマニュアル作成に役立つツールとテンプレート
    1. Microsoft Word:詳細な手順記述に最適
    2. Microsoft エクセル:操作説明と連動性の高さが魅力
    3. Microsoft パワーポイント:視覚的に伝えたい場合に最適
    4. 専用ツール:画像・動画を駆使した手順書作成に便利
    5. 無料テンプレートの活用:時短とクオリティ確保を両立
  7. 業務分解図を使えば、マニュアル設計の精度がさらに高まる
  8. エクセルマニュアル運用と改善のポイント
    1. フィードバックを収集する
    2. 効果を測定する
    3. 定期的な見直しと更新
    4. バージョン管理を徹底する
    5. アクセス権限の設定
  9. 効率的なマニュアル作りは、プロに任せるのも一つの選択肢

エクセルでマニュアルを作成するメリットとは?

業務効率化を進める上で、 エクセルを使ったマニュアル作成は非常に実用的な手段です。まず、エクセルを活用することの具体的なメリットについて解説します。

汎用性が高く、誰でも扱いやすい

エクセルは、ほとんどの企業で導入されている汎用的なツールであり、多くの社員が日常業務で使用しています。そのため、 エクセルを使ったマニュアルは、特別なソフトや専門知識がなくてもすぐに活用できるという点で非常に実用的です。新たなツール導入の必要もなく、操作に対する心理的なハードルも低いため、作成・閲覧・更新がスムーズに進みます。マニュアル作成に不慣れな人でも扱いやすい点が、大きなメリットといえるでしょう。

エクセルは情報を表形式で整理できる

エクセルの大きな特徴は、情報を「表形式」でわかりやすく構造化できる点です。例えば、作業手順・フロー・対応者・作業日時・確認事項などを横並びに整理することで、業務の全体像をひと目で把握できるようになります。さらに、セルの結合や色分け、罫線などを活用することで、視覚的にも見やすいマニュアルを作成することが可能です。業務の細かい分岐や判断ポイントも、エクセル上で構造的にまとめることで、属人化を防ぎやすくなります。

フィルター・並べ替え機能で柔軟に検索できる

エクセルには、フィルターや並べ替えといったデータ処理機能が標準搭載されています。これにより、「ある工程だけを確認したい」「担当者別に表示したい」「進行中の作業のみ抽出したい」といったニーズに簡単に応えることができます。大量の情報を扱うマニュアルであっても、必要な情報を瞬時に見つけ出せるのは、エクセルならではの利便性です。閲覧者が自分の業務に関係する部分だけを抽出できることで、実務での活用度が飛躍的に高まります。

作業ステータスの管理も一元化できる

マニュアルとあわせて、エクセル上で作業ステータスも管理することで、単なる説明資料ではなく「業務進行ツール」としても機能させることができます。例えば、各作業行に「完了」「未完了」「要確認」などのステータス欄を設け、チェックボックスや条件付き書式で可視化することで、進捗状況をひと目で確認できる仕組みが作れます。これにより、業務のモレや遅延も防ぎやすくなり、チームでの情報共有にも役立ちます。

テンプレート化して使い回せる

一度作成したエクセルマニュアルは、テンプレートとして再利用することで、類似業務への展開がスムーズになります。例えば、部署ごとに異なる業務でも、基本構成を共通化しておけば、新たな業務が追加されても最小限の修正で済みます。また、担当者の交代時にも「形式が同じで分かりやすい」といった安心感につながり、引き継ぎの際の負担軽減にも貢献します。組織全体での業務標準化を促進するうえでも、非常に有効です。

エクセルファイルはチーム全体で共有しやすい

エクセルファイルは、メール添付・社内サーバー・クラウドストレージなど、さまざまな手段で共有が可能です。特に、Googleスプレッドシートに変換して利用すれば、複数人によるリアルタイムの共同編集もでき、テレワークや拠点間連携の場面でも威力を発揮します。最新のマニュアルを全員が常に確認できる体制を整えやすく、情報の行き違いや古い手順の誤使用といったリスクも防止できます。

エクセル関数やマクロで業務の一部自動化も可能

エクセルには、数式や関数、さらにはVBA(マクロ)といった高度な機能が搭載されており、マニュアルの活用範囲をさらに広げることができます。例えば、入力内容に不備があった場合に自動で警告を表示したり、特定の条件で色を変えたりといった機能を組み込むことで、入力ミスや確認漏れを未然に防ぐことが可能です。また、報告資料の自動生成や作業記録の集計など、マニュアルを基盤にした業務の一部自動化も実現できます。

エクセルでマニュアルを作成するデメリット

汎用性の高いエクセルは多くの業務で活躍しますが、マニュアル作成においてはすべての場面に適しているわけではありません。作成する内容や利用シーンによっては、別の形式やツールの方が効果的な場合もあります。ここでは、エクセルを使う際にあらかじめ理解しておきたい代表的なデメリットとその背景を解説します。

情報量が増えると視認性が下がる

エクセルは表形式で情報を整理できる反面、行数や列数が多くなると、閲覧者がどこを見ているのか分からなくなるという課題があります。手順が多い業務や複数の工程が入り組んでいる業務の場合、縦にも横にもスクロールが必要となり、作業の流れや全体像がかえって見えにくくなることがあります。特に、工程の分岐や判断基準が多いマニュアルでは、図やフローチャートで可視化するほうが適しているケースもあります。

文書構成が単調になりがち

エクセルは表や数値の整理には強い一方で、文章を主体としたマニュアル作成には向いていません。見出しや段落、注釈などを視覚的に表現する機能が限られているため、長文の解説やストーリー性を持たせたい場合には不向きです。また、複数のセクションをまたぐような構成を組んでも、ページごとの明確な区切りが作りにくく、読者が「どこから読めばよいのか」がわかりにくくなることもあります。結果として、内容は充実していても読みづらく、使われにくいマニュアルになってしまうリスクがあります。

スマートフォンでの閲覧には不向き

現場や外出先でマニュアルを確認するシーンでは、スマートフォンやタブレットによる閲覧も想定されます。しかしエクセルファイルは、画面サイズの小さい端末では表示崩れや操作のしづらさが顕著になります。特に列幅が広いシートや細かくセルを使って構成されたマニュアルは、モバイル端末での操作性が低下し、現場では使いにくいと感じられがちです。実務上、外部環境での閲覧が多い場合には、PDF形式や専用のマニュアル管理ツールに変換してから配布するなどの工夫が必要になります。

エクセルマニュアル作成の基本ステップ

エクセルのマニュアルを作成するには、まず次の基本ステップから始めます。

エクセルマニュアル作成ステップ1:目的を明確に

エクセルに限らず、どのマニュアルを作るにあたっても、「作成する目的をはっきりさせること」が最も重要です。エクセルマニュアルを作成する際も、目的を明確にしましょう。そのマニュアルを誰が使用するのか、どの業務を効率化させたいのか、それによって達成したい目標は何か、などを明らかにすることが大切です。例えば、業務の標準化を目指すのか、もしくは特定の操作手順を伝えたいのかによって、内容も変わってきます。

エクセルマニュアル作成ステップ2:使用対象者のレベルを把握

実際にマニュアルを使う人(=使用対象者)のエクセルスキルレベルを確認しましょう。初心者には基本的な操作方法、上級者には効率的な作業方法や高度な機能を説明するなど、使用者のレベルによって記載する内容は変わります。また表記する言葉の表現そのものも大きく変わります。また、マニュアルを使用する頻度や理解度も考慮して、内容の深さを調整していきます。

エクセルマニュアル作成ステップ3:必要な情報の洗い出

マニュアルに載せる情報をリストアップします。そのために、業務に必要な操作を整理し、優先順位を付けて解説する内容を決めましょう。例えば、基本的なデータ入力方法や表作成の手順、グラフ作成、関数の使用方法など、業務に直結する内容を選定します。

エクセルマニュアル作成ステップ4:構成案の作成

マニュアルの構成案、つまり目次や章立てを作成します。全体の流れをしっかり考えた構成にすることで、使用者が必要な情報をすぐに見つけやすくなります。また、初心者向け、中級者向け、上級者向けなど、レベル感も明確にすることで検索性が高まり、それぞれのニーズに応じたマニュアルに仕上げることができます。

エクセルマニュアル作成ステップ5:作成ツール選定

マニュアル作成に適切なツールを選びます。一般的なツールは、Microsoft ワードやエクセル、パワーポイントですが、内容に応じて使い分けることが重要です。エクセルの操作を解説するマニュアルであっても、操作手順を詳細に記載したい場合はワード、図やグラフを多く使いたい場合はパワーポイントなど、目的に合ったツールを選定することが重要です。

エクセルでマニュアルを作成する手順

ここでは、誰でも簡単に作成・運用できるよう、エクセルを使ったマニュアル作成の基本手順を解説します。

エクセルマニュアル作成手順①:目次を作成する

  1. A列に章番号、B列にタイトル、C列に詳細を入力する
  2. 後で「ハイパーリンク」で該当シートに飛べるようにするため、タイトルにハイパーリンクを設定する ※ハイパーリンクの設定は、マニュアルが出来上がった最後に行うと手戻りがなくスムーズです!

エクセルマニュアル作成手順②:マニュアルの内容を入力する

  1. 目次で指定した各章ごとに新しいシートを追加し、内容を記入する
  2. シート名は「目次」で入力したものと同じにする(例:メール・電話対応)
  3. A列に手順番号、B列に操作内容を記載する

ポイント:目的や概要を記載しておくとよりわかりやすくなります!

エクセルマニュアル作成手順③:操作画像を挿入する(必要に応じて)

  1. 操作画面をスクリーンショットで撮影する(Windowsなら「Windowsキー+Shift+S」、Macなら「Shift+Command+4」など)
  2. 任意のセルに貼り付け(Ctrl+V)
  3. サイズを調整して、関連手順の横に配置する

エクセルマニュアル作成手順④:書式を整える

  1. 見出しや手順番号に太字・セルの色付けなどで視認性をアップする
  2. 行の高さや列幅も整えておく
  3. 必要があれば、セルに「折り返して全体を表示」にチェック(右クリック→セルの書式設定→配置タブ)

エクセルマニュアル作成手順⑤:ファイル名と保存先を整理

  1. ファイル名は「経理マニュアル」など、検索しやすいように命名する
  2. 保存先は共有フォルダやGoogle Driveなど、関係者が閲覧できる場所に設定する

わかりやすいエクセルマニュアル作成のコツ

これまでエクセルマニュアルの作成手順について開設しましたが、ここからは、わかりやすいエクセルのマニュアルを作成するためのコツについて紹介します。

大項目(章)ごとにシートを分ける

マニュアルを見やすく整理するには、1つのシートに情報を詰め込みすぎないことが大切です。
内容が多岐にわたる場合は、「日次業務」「月次業務」「年次業務」などの大項目(章)ごとにシートを分けることで、閲覧者が目的の情報にすばやくアクセスできるようになります。大項目(章)ごとでも情報量が多い時は中項目ごとにシートを分けても良いでしょう。
目次シートとハイパーリンクで連携させることも忘れずに行いましょう。使用者がクリック一つで目的のページにジャンプできるようにするといった機能を設定しておくと検索の手間を省くことができ、検索性が高まります。

図解やスクリーンショットを活用する

エクセルマニュアルをわかりやすくするためには、“視覚的な要素や工夫”を積極的に取り入れることが大切です。文字だけの説明では理解しづらいことが多いため、スクリーンショットや図をふんだんに活用し、具体的な操作手順を視覚的に示すと効果的です。

例えば、実際の操作画面をキャプチャし、どのボタンをクリックすれば良いかを示すことで、使用者は迷わず操作を進めやすくなります。また、図を使って操作の流れを表現することで、より直感的に理解できるようになります。

操作手順を明確にする

操作手順を明確に示すために、番号付きリストや箇条書きを使用して、きちんと手順を整理しましょう。ステップバイステップで順を追って説明することで、使用者は自分が今どの手順で進めているのかが簡単に把握でき、間違いや混乱を防ぐことができます。

例えば、エクセルの関数を使う手順を解説する場合、「1. セルを選択する」「2. 関数の入力を始める」など、段階的に説明することが重要です。さらに、各手順のポイントを強調することで、読者が最も重要な部分を見逃すことなく作業を進められます。

専門用語は簡略化する

マニュアルで重要なことは「誰にでも理解できるようにする」ことです。そのため、専門的な用語はできるだけ簡略化し、説明を加えるよう心がけましょう。特に、エクセルに特有の専門用語や略語は、初心者にとってはわからない、理解しづらい場合があります。

例えば、「セル参照」という用語には「特定のセルを参照すること」という説明を加えることで、言葉の意味を直感的に理解しやすくなります。どうしても専門的な言葉を使わかなければならない場合でも、その意味や背景を簡潔に説明することで、誰もが理解できるマニュアルになります。

定期的に更新する

マニュアルは「一度作成したら完成」ではなく、定期的に更新することが不可欠です。作成後もしっかりと活用されるマニュアルにするには、“常に最新の情報に保たれており、実務にのっとった使いやすいもの”でなければなりません。特にエクセルは新機能が追加されることも多いため、その都度、マニュアルに反映させることが重要です。そのため、実際に使っている人たちから定期的にフィードバックをもらい、必要に応じて内容を見直しましょう。そうすることでマニュアルが古くなり、使われないマニュアルとなるのを防ぐことができます。また、エクセルのバージョンによって操作方法が異なる場合があるため、バージョンごとの変更点や注意点を盛り込むことも、“常に信頼できる、実用的なマニュアル”のためには欠かせません。

エクセルマニュアル作成に役立つツールとテンプレート

エクセルマニュアルを効率よく、かつ分かりやすく作成するには、適切なツールとテンプレートを活用しましょう。ここでは代表的なツールとすぐに使えるテンプレートの活用方法について紹介します。

Microsoft Word:詳細な手順記述に最適

文章ベースで手順を細かく説明したい場合は、Microsoft Wordが最適です。段落や見出しの整理がしやすく、図表や画像、スクリーンショットも簡単に挿入できます。また、目次やリンクを自動生成する機能を使えば、検索性の高いマニュアルを作ることができます。文書ファイルとして配りやすいのも利点です。

Microsoft エクセル:操作説明と連動性の高さが魅力

エクセルの操作を説明するマニュアルの場合は、あえてエクセルを使ったマニュアルを作成するのも効果的です。セル内にコメントを加えたり、実際の関数や計算式を埋め込んだりすることで、操作と説明を一体化できます。また、操作画面と説明を同じファイル内で確認できるため、誰もが理解しやすくなります。

Microsoft パワーポイント:視覚的に伝えたい場合に最適

PowerPointは視覚的に伝えたい内容をまとめるのに向いています。図解やアニメーションを活用すれば、操作の流れを直感的に伝えることができます。例えば、新人研修や講習資料として使う場面では、プレゼン形式のマニュアルはとても効果的です。画面の表示切り替えや操作ステップをビジュアルで補足することで、理解度も高まります。

専用ツール:画像・動画を駆使した手順書作成に便利

より高度なマニュアルを作成したい場合は、SnagitやCamtasiaなどの専用ツールも検討する価値があります。Snagitは画面キャプチャと画像編集に特化したツールです。高品質なスクリーンショットを簡単に撮影・編集でき、矢印や吹き出しを加えるといった作業も直感的に行えます。Camtasiaは画面操作の動画を録画・編集できるツールで、動画マニュアルの作成に適しています。操作の「流れ」や「タイミング」が重要な内容には、動画形式のマニュアルにするとわかりやすいでしょう。

無料テンプレートの活用:時短とクオリティ確保を両立

一からマニュアルを作るのは手間も時間もかかります。無料で利用できるテンプレートを活用するのもおすすめです。Microsoftの公式テンプレートや各種ビジネス情報サイトなどには、用途に応じたマニュアルのフォーマットが豊富に用意されています。あらかじめ構成やレイアウトが整っているため、中身を差し替えるだけで完成するので、作業時間を大幅に短縮できます。テンプレートを活用することで、デザイン性と読みやすさの両立が図れ、マニュアルの品質も向上します。

業務分解図を使えば、マニュアル設計の精度がさらに高まる

ツールを選ぶ前に、そもそも「どの業務を、どの粒度でマニュアル化するか」が曖昧なままだと、マニュアルの構成がブレたり、抜け漏れが発生しやすくなります。そこで役立つのが業務分解図です。業務全体を俯瞰しながら、工程を細分化・整理できるため、マニュアルにすべき範囲や優先順位を的確に判断できます。複雑な業務でも構造が見える化され、実務に即したマニュアル設計が可能になります。

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エクセルマニュアル運用と改善のポイント

マニュアルは作ってから実際の業務で活用されて初めて、その価値が発揮されます。つまり、運用と改善を継続することで、より実用的で使いやすいマニュアルに育てていくことができます。ここでは、エクセルマニュアルを効果的に運用・改善するためのポイントを紹介します。

フィードバックを収集する

マニュアルを使うのは現場のスタッフです。実際に使っているスタッフからのフィードバックは改善のヒントになります。「どの部分が分かりづらかったか」「足りない情報はなかったか」など、リアルな声を集めることで、使い勝手を高めることができます。そのためのアンケートや定期的なヒアリング、日常のやり取りの中でも意見を拾える体制を整えておくようにしましょう。

効果を測定する

マニュアルが業務改善にどの程度貢献しているのかを把握する「効果測定」も重要です。例えば、「作業時間の短縮」「操作ミスの減少」「教育コストの削減」など、定量的な指標でその効果を確認しましょう。また、マニュアルの閲覧数や利用回数などもデータとして蓄積しておくと、改善の方向性が明確になります。

定期的な見直しと更新

エクセルのバージョンが変わったり、業務のフローが変わったりすると、マニュアルの内容は古くなってしまいします。そのため、定期的な見直しと更新が必要です。最低でも半年〜1年に一度は内容をチェックし、必要な修正を加えましょう。常に最新の情報が反映されているマニュアルは、現場での信頼性も高まります。

バージョン管理を徹底する

複数人でマニュアルを編集する場合や改訂を重ねていく場合は、バージョン管理が欠かせません。更新履歴を記録しておくことで、過去の内容を参照したいときにも役立ちます。「いつ、誰が、どの内容を修正したか」を記録することで、トラブル発生時の対応もしやすくなります。ファイル名にバージョン番号や更新日を明記する、共有フォルダ内に履歴用フォルダを設けるなど、ルール化しておくとスムーズです。

アクセス権限の設定

マニュアルには、社外秘の情報や機密性の高い業務内容が含まれることもあります。誤って削除されたり、無関係な人に閲覧されたりしないように、ファイルのアクセス権限は適切に設定しておきましょう。特にオンラインストレージやクラウドで共有する場合は、編集権限と閲覧権限を分ける、ログイン制限をかけるなどの対策を講じておくことが大切です。

効率的なマニュアル作りは、プロに任せるのも一つの選択肢

エクセルマニュアルの作成には、計画・構成・デザイン・更新といった複数の工程が必要であり、手間も時間もかかります。実際、「作りかけで止まっている」「中途半端に作ったけど使われていない」といった声も少なくありません。社内で完結させようとすると、他業務との兼ね合いでどうしても後回しになってしまいがちです。そういった場合は、マニュアル作成のプロに依頼するのも有効な手段です。

mayclassでは、実績のあるマニュアル制作のプロが企業ごとの業務内容を丁寧にヒアリングし、実務に即した分かりやすいマニュアルを提供しています。重要な業務を優先的にマニュアル化し、早期の業務改善を図るだけでなく、視覚的にも整理されたデザインで、誰でも迷わず使える資料に仕上げます。マニュアルは作って終わりではなく、使われて初めて意味を持ちます。マニュアルで属人化の解消、教育コストの削減、業務の標準化といった課題の解決を目指すなら、mayclassへの問い合わせをぜひ一度ご検討ください。

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